Kaede noteでよく使用される生地について簡単に説明します。
もちろんKaede noteだけでなく、多くのガレージブランドで使用されています。
商品を選択するうえで、参考になればと思います。
X-PAC
X-PACはヨットの帆などを生産する会社が、そのノウハウを応用して開発されたアウトドア生地です。
X状に交差した模様が大きな特徴であり、高い防水性、防風性、強度を有した生地です。
特に軽量性に優れ、コーデュラ500Dやスペクトラ®Xグリッドストップに比べ、軽い傾向にあります。
生地の質感はハリがあり、少し固めの印象になります。
〇使用例(サコッシュ)
〇カラーバリエーション
スペクトラ®X-グリッドストップ
スペクトラ®Xグリッドストップは、ナイロンに強度が鉄の15倍でありながら、水に浮くほど軽量なスペクトラ®ファイバーをX状に配した生地です。
高強度であるだけでなく、裏面にポリウレタンコーティングをすることで、高い耐久性と撥水防水性を有しています。
生地の質感は柔らかい風合いになります。
〇使用例(サコッシュ)
〇カラーバリエーション
コーデュラ(CORDURA®)ナイロン
「強度」「撥水性」「軽量性」の3つが特徴を持つの有名な生地。
「強度」は厚さを問わず、ナイロンの5倍もあり、耐久性に優れている生地です。
コーデュラの中で、Kaede noteで現在使用している生地は以下です。
〇500D
コーデュラナイロン500Dは適度な厚みの生地で、表面はマッドでナチュラルな素材感です。
表面には撥水加工、裏面にはポリウレタンコーティングがされており、多少の雨など濡れるシチュエーションでも安心です。優れた耐摩耗性と引裂き強度、引っ張り強度が特徴です。
使用例(サコッシュ)
〇カラーバリエーション
〇コーデュラリップ
表面にシリコンコート、裏面にウレタンコートを施したナイロンリップです
圧倒的軽量であることはもちろん、耐水性に優れ、防汚機能を備えた透け感のある素材で、滑らかな触り心地とスポーティーで発色の良いカラーが魅力の生地です。
生地の硬さ比較
生地の硬さや質感は、単純に厚み問題だけでなく、生地自身の特徴でもあります。
以下の写真は同じ商品を生地を変えて作成し硬さ(ハリ)を比較したものになります。
このようにX-PACが最もハリがあり、形を保つ力があるため、チョークバッグなどにした際に自立性が高いです(経時的に柔らかくなっていきます)。
それに比べスペクトラは、とても柔らかい質感で、バッグにした際にフィット感があります。
コーデュラ500Dは柔らか目ですが、厚みがあるので、中間的な扱いになります。
重量比較
コーデュラ500D:256g/m2
X-PAC(VX21HS):203g/m2
スペクトラ グリッドストップ:154g/m2
各生地で約50g/m2の差があり、
コーデュラ > X-PAC > スペクトラ
の順で重量が異なります。
以上簡単では、ありますがKaede noteで現在主に使用している生地について簡単に説明させていただきました。
商品および生地選択の参考になればと思います。